文部科学省の勲章伝達式で、受章者を代表して由紀さおりさんが勲章と勲記を受け取ったそうです。その伝達式に生徒さんが色留袖を着て行くことになりました。生徒さんのご主人のお父様が受章されたそうなのですが、ご本人と代理となるご主人のご都合で、奥様（生徒さん）が出席することになったそうです。この様な機会はなかなかないですよね。生徒さんは、色留袖を着て行く自信がなかったそうで会場のホテルで着付けてもらおうと考えていました。私としては、良い機会だし、自信にも勉強にもなるので自分で着て行ってもらいたかったのですが、生徒さんは不安だったようで、どうするのかな？と思っていました。実際は、着付けの予約が取れず、自分で着て行くことになったそうです。後日、お写真をみせていただきましたが、丁寧に着ていらっしゃいましたよ。

「自分一人で着れた事で少し自信にもなりましたが、課題も見えてきて、もっと上手くなりたいなと思いました。」

と、素晴らしいご感想をメールでいただきました。 そして、すぐにレッスンの予約も入れておさらいをいたしました。

そなんです。大丈夫だからおすすめしたのです。私は、まだ自分で着物を着て行っては早いかなと思う生徒さんにすすめたりはしなので、行ってもOKよ！と言われたら、自信を持ってチャレンジしてほしいです。街に遊びに行くのとは違う礼装着を着て行く場所ですから、不安な状態ではOKは出しません（笑）

生徒さんは、普段着からレッスンを始めて浴衣はもちろん、準礼装着、礼装着とレッスンしていました。特別に今回の伝達式があるからレッスンしていた訳ではありません。不思議なことに、着付け教室で習い始めると、思いもしていなかった機会に恵まれ着物で出席できる日が必ず誰にでも訪れるのです！着て行くところが無いからな～と思い込んでいる方、何も考えずにレッスンをスタートしてみてください。着物が好きならそれがスタートのきっかけです！着付けは難しくありません。逆に、着付けについて重要なことを教えてもらえないと時間ばかりかかって難しいです。

ドレスシップの着付け教室に通っていただければ、どこに行っても恥ずかしくない着付けを身に付けることができます。着せてもらう着付けでも必ずしも間違いが無いということは無いのです。会場で皆様の着付けをみて、こんなに違いがあるものなのかと実感すると益々勉強になります。美しい着方をしている人を見かけたらそれをお手本にするのも良いし、直した方が良い着方をしている人を見かけたら自分も気を付けようと勉強になります。令和元年に本当に素晴らしい経験をされた生徒さんでした。本年も着物を着て更に自信を手に入れましょう。